RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
「もう、あたしに隠し事してない?海とはいろんなこと話せるようになりたいの」
「香織…ごめん」
香織は真剣なまなざしで言った。
あたしにはもう縁のないような綺麗な眼をして…
香織がそんな風に考えてくれてうれしい。
あたしもそう思ってる。
でも…まだ言えないんだ。
あたしが竜崎家の人間だってことはまだ…
「もう少し…もう少しだけ待ってくれない?ちゃんといつかはなすから!それまで…」
「もちろんよ!」
その答えを聞いてあたしは心から笑った。
…ん?香織の様子がおかしい。
「海さ、その笑顔皆にふりまいてたらヤバいよ…。かわいすぎ」
「えぇ、香織のがかわ・・・綺麗だよ。あ、食堂連れてって」
「おなかすいたもんね―」
あたしたちは食堂へ向かった。
もちろん、カラコン着用。
そんでもってまっすぐだった髪を巻いて。