RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
「先輩方には特別なお席がありますよね?」
「別にあそこで絶対食べなきゃいけないわけじゃないし。海といる方が面白いじゃん?」
満面の笑みで言う変態悪魔。
その笑顔にまわりはすかさず反応する。
んなキメ―声出すんじゃねーよ。
また一段と騒がしくなった。
そんなこんなであたしは苦笑い。
周りを見ればまさかの男子まで赤くなっている。
確かに悪魔は見た目だけ可愛らしいけどさ!!
「あの…煽動様、海に何かご用ですか?」
「んー?佐久間さんか」
香織が相手の気分を逆らえないように質問する。
「佐久間さん、僕に楯ついたらどうなるかわかってる?」
悪魔はニッコリと微笑むが、笑ってない…。
しょうがない…。
本当はここで出したくないけどなぁ…
あたしがやるしかないよね…
でも、こいつはあたしの裏、そっちが表なんだけど分かってるような感じだし。
「うるせんだよ。あんたはVIPなんだから、大人しくもてなされてろよ。こんな今日会ったばっかの女のとこなんかいねーで。」