RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
kingのトップ…
いや、
あたしが何年も探し続けた人。
“櫂”
関係ないとか言っておきながらも、やっぱりあたしの中には櫂が存在する。けれど、中学の時のあの荒れ果てたあたしの姿は知ってほしくない。
だから、気持ちを押し殺そうともう会うことなんかないんだと言い聞かせていたのに…
こんなところで出会ってしまうなんて…。
しかも敵対グループのリーダーなんて、あたしは思ってもいなかった。
「kingのメンバーの方です…よね?大地先輩を本来の場所に連れて行ってもらえますか?はっきりいって邪魔なんです」
「ああ゙?俺に指図すんじゃねーよ」
「ちょっ櫂!」
こんな近くにいたっけ…
私の顎を綺麗な手で上に向ける。
nvjkisdagha;?!
ちちちち近い!ってか、心臓やばいー!
触るな!
あたしは焦っているけれど、顔には出さない。
目の前にはずっと探し求めていた人。
綺麗な顔立ちでストレートの金髪。
あの時と変わらない。
ああ…なんでkingとやった時気付かなかったんだろう。確信できなかったんだろう。
周りから黄色い声が聞こえた。
叫びたいのはこっちだし!
あたしは名残惜しいながらも、そのてを払った。