RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
櫂は知らないんだ。
コンタクトの下にある綺麗な眼。そして、誰かを待っているようなさびしそうな目に吸い込まれそうになることに…
俺は軽いキスを頬にした時見てしまったんだ。
櫂なんかにはおしえてやらない。
この学園を良く変え、また元に戻してしまったのも櫂だから。
「俺には関係ねーし。ってか、名前…」
今更そんなこと?
「なら安心だ。海だけ、お前にはそんな奴…わりぃ」
櫂にこれは禁句だった。
あいつが変わったのはその女の子が原因でもあるから…。
俺は自分で言いかけたことに反省した。
「俺にもいる。特別な奴は…。気にすんなよな」
「…あぁ…」