RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
え…まさかの展開?
あたしが学園に入った途端約束破るんですか?
あたしは口に含んだお茶を吹きだした。
「えっ?!あ、ちょっと…。社長に隠し子かぁ。きっと美人なんだろうねぇ」
「あははー、そうなのかなぁ?」
あたしの顔写真と名前が出されていないことだけが救いだった。
こんなに騒がれるんですか。
「確かに隠し子はあれだけどこんなにおっきくニュースにするほどでもなくない??!」
「えぇ!?するでしょ!竜崎グループだよ!お子さん女の子なのかなぁ男の子かなぁ」
「………。」
あたしですよー!
なんて言えたら楽なのに。
これ以上あたしにどうしろっての!
あたしは香織に一言言ってもう寝ることにした。
学校にあたしが竜崎グループの人間だってばれませんように…
平穏な毎日が贈られることを願って―――…