RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
何か音がした気がしたけど気にしないで眠りに就こうとしたあたし…。
けれどそれは許されなかった。
「うえっ!」
びっくりして目を見開くと目の前には香織の度アップ!
し、しかも乗ってる?!
「かお・・・りさんギブです」
「海~早く起きて―!つまんないの!」
勢いよくあたしの体を揺さぶる香織。
起きる!
起きるからぁぁぁ!
降りてください――――――――!
「起きるから…」
「早くー。海に似合いそうなメガネ手に入れたんだからぁ~」
あたしから降りるとすぐさま出て行った香織。
すごくにこやかに。
部屋にはあたしのため息の音が響いた。
あー…もう少し寝たかったのに。
香織にはかなわない、蝶のやつらより怖すぎる。
明日は早く起きないと…。
もう二度と殺されかけないためにあたしは決意したのだった。