幼なじみと2週間
恭ちゃんの馬鹿!
もう、なんか涙止まんないよ…。
そんなとき、ふわっと暖かい温もりに包まれた。
「泣いてんじゃねーよ、ばーか。…腹減った。飯食うぞ。」
そういってあたしの涙を親指で拭う恭ちゃん。
「…恭ちゃんごめ、んっ…」
一瞬だけ視界が恭ちゃんに変わった。
そして、チュッという音と共にそれは離れていった…。
――――――……ドキン
今度は嫌なんかじゃなくて、ちゃんとドキドキしてた。
「恭吾って呼べよ。呼ばなかったら、キスな?」
色っぽい声で呟いて、あたしを見つめている。
ずるいよ…。
「…恭吾。」
「合格。」
あたしが言うと、満足げに笑ってあたしの頭を撫でた。