幼なじみと2週間








「ふぅ。気持ちぃ!」





今日はいろいろあったし疲れたなあ…。





湯船にプカプカと浮かぶおもちゃのあひるさんを見つめながらいろいろ考えるのが、いつもの日課になっている。





でも…恭吾が格好良くなってたのが一番、ビックリしたかも。





まああたしなんて眼中に入ってないだろうけど…。





お湯にいつもより浸かっていたこともあって、暑さでぼーっとしてきた。





ポポポ





なんか、ほんと暑くなってきたしもうそろそろ出よっかな。





お風呂から上がりリビングに行くと、ケータイをいじる恭吾が見えた。





「恭吾!上がったよ。」





あたしに気づいた恭吾は、こちらを見たあとパッと視線をケータイに移してしまった。





……なんなのよ。





「恭吾も入ったら?」





一応問いかけてみた。





「………鈴さ…ゃっぱ何でもねえ。入るわ!」





何かを言いかけて、やめてしまったためなにを言おうとしたのかはよくわからなかったけど、それほど気にせずあたしもまた、なんとなくケータイをいじった。





「…え?なにこれ?」





そんなとき見つけた物に思わず声が出てしまった。








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