幼なじみと2週間
「恭吾遅い!」
…てゆうか、なんであたしが恭吾を待ってなきゃいけないの?
…眠気が…。
ダッ、ダメ!寝ちゃだめ!
寝たら恭吾になにされるかわかんないし…。
あぁでも、ちょっとだけなら…いいよね。
眠気と格闘した結果、結局眠気に負けてしまった。
明日学校だからって言えばきっと恭吾だって許してくれるよね〜。
「おやすみなさぁい…」
誰に向けたわけでもなく発した小さなあたしの独り言はテレビの音で消えていった。
安心したように目を瞑った。
そしてドアの開いた音さえも聞こえずに、あたしの意識は完全に飛んだ。