幼なじみと2週間
オムライスが上手に出来たこともあって、さっきのことは忘れルンルンで皿をテーブルに置いた。
今日こそおいしいっていわせたい!
「恭吾〜?できたよ!食べよ?」
「鈴。」
振り返った恭吾の顔は真剣でそれに、認めたくないけど…格好良くて…ついつい見とれてしまっていた。
「惚れたかも。」
一気に体が熱くなるのを感じた。
あたし、やっぱりなんか変だよ……。
「は、はぁ?なにいってんの?」
はっきり言われたら急に恥ずかしくなって、呆れたようにして紛らわす。
「嘘だっつの…ま、料理には惚れたかもな。つーかお前…やっぱなんでもねえ」
「料理は、嬉しいけど…。何?気になるじゃん!」
"嘘"の言葉になぜかがっかりするあたし。
料理でも十分嬉しいけど…どっか期待してた。
「あーもー、いいっつってんだろ。…早く食うぞ。」
「変なの…。」
あたしの頭にはハテナが取り残されたまま食べ始めた。