幼なじみと2週間
「はーい!…!?」
…誰!?この人!
あたしの家の前に立っていたのは、茶髪に長身というどっからどう見てもイケメンな男の人で。
こんなかっこいい人がうちに何の用かな?
「…なに見てんの?てか俺今日からここ住むから。ていっても2週間だけだけど!」
…はああああ!?
冗談過ぎるってばイケメンさん。
「に、2週間〜〜〜〜〜!?ありえないから〜!帰ってよ!」
あたしはすぐさまドアをしめた。
だけど、男の人の力にかなうはずもなくあっさりと家に入らせてしまった。
てかあたしこの人知らないんだけど、なんでお母さん知ってんのかな?
「もしかして俺のこと忘れた?」
切れ長の目に、整った鼻、薄い唇、そして目の横のほくろ…
ん?
目の横のほくろ…ってもしかして…。
「恭…ちゃん?」
あたしは幼い頃の記憶の中で当てはまる1人の名前を呼んだ…。