幼なじみと2週間
「あーそうですかー!で、あたしは何で恭ちゃんと同居?…お母さんなに考えてんだろ!」
高2の年頃の娘と同い年の幼なじみを同居させるなんて…。
襲われたらどーしよう!
「んなこと俺もしらねーよ。ババアが行けっつうから来てやったんだよ。あ、お前のことだから襲われたらどーしようとか考えてると思うけど、俺だっておまえみたいな色気ねーやつ襲う気すらしねーから安心しろ。」
「悪かったね!色気なくて!」
ううう…恭ちゃんの変態!馬鹿!
あたしはコップを手に取ると、一気に半分を飲み干した。
そんなあたしを見て、腹を抱えて笑い出す恭ちゃん。
「相変わらず色気ねーな!」
「うるさいうるさいうるさーい!!恭ちゃんの変態!えっち!」
とどめに近くにあったクッションで恭ちゃんを叩いた。
「いてっ…何すんだよ!」
これにはさすがに頭に来たのか、あたしからクッションを取り上げてしまった。
「あっ!あたしのクッション。返してよ!」
立ち上がってジャンプもするものの、背の差がありすぎてとどくはずもなくあたしはあきらめてソファーに座った。