幼なじみと2週間








あんだけしといて無視すんの!?





「入るからね!」





いくら呼んでも返事が返ってくることはなくて、あたしは勝手に入ることにした。





部屋に入ってベットにいる恭ちゃんに近づく。





「恭ちゃんってば!……寝てる?」





よく見れば恭ちゃんの両目はきっちり閉じられていて、しずかな寝息を立てていた。





――――――……ドキン





恭ちゃんの寝顔を見たら、なぜかこのまま起こすのは勿体無く感じて、しばらく見つめていることにした。





ベットの横に手をついて、同じ目線になるように見つめる。





…まつげ長いなあ、それに肌あたしよりもツルツルじゃない?





思わずふれてみたくなって、恭ちゃんの頬に手を伸ばした。





チョン





指先が触れたとき、あたしの手首が掴まれた。





「なーに見てんの?」








< 8 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop