幸せな恋にあこがれて

彼氏

放課後、私は掃除当番の神崎くんを待っていた。

「水無月!わりぃ!」

「大丈夫だよー?早くいこうよ。私、お腹へっちゃった」

「あぁ。そうだな。荷物もつ」

「いっ…いいよっ!つーか、悪いし…」

「いいんだよっ!」

「本当ですっ!本当にいいです!!!!!」

「…少しは、彼氏ぽいことさせろよ……」

「////」

「俺、ハルよりも駄目だし、頼りないかもしんないけど、おまえがっ好きだって気持ちは…本当だからっ…!」
「えっ…!」

「なっ、持つよ」

「……ありがとう…」

神崎くんは幸せそうに笑うと、私の荷物を持ってくれた。荷物を持って幸せそうなんて、なんか可笑しかった。

「笑ってんじゃねぇよ…!//」
「…だってさ…」
いきなり慌てる神崎くんが笑えた
「なぁ」

「っ…?」
笑ってる私に神崎くんが話しかけた。

「いきなりで、まだ付き合ってないけど、これから…夢樹って呼んでいいか……?」
「…ぇ」
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