幸せな恋にあこがれて
夢樹は、ガラスの破片を上手くかわしながら、教室に入って来た。

「夢…樹。」

俺が呼んだら、信也が俺の胸元を掴んで来た。

「馴れ馴れしく呼ぶんじゃねぇ!!!」

俺は、信也に突き飛ばされた。信也は、怒ると怖かった。力も強くなってしまうから、皆信也だけは、怒らせなかった……。



そう…俺が、夢樹を好きだなんて言わなければーー。

俺が突き飛ばされなければーー。
夢樹は、嫌な思いしなくてすんだのにーー。






俺のせいで……。
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