いじわる教師といじっぱり生徒


…体が動かなくて、

というよりは行きたくなくて、

教室で時間をくっていたのは本当のこと。


ホームルームが終わってすぐに学校へ向かえば、亮太のことがあったって無くたって、間に合ったはずだから………



「なーんかな…。俺に何か隠してるだろ。」

「えっ……」


こんなに近くで、まっすぐに目を見て言われたら。


なんだか自分が悪いことをしてるみたいで―――


「別に…なにも隠してないよ!!」


目をそらして、そう言うのが精一杯だった。

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