いじわる教師といじっぱり生徒


先生の声が低くなったので、私は仕方なく「消してないよ」と返事をした。



本当のところ、そんなことは覚えていない。


「なに怒ってんの?」


「別に…」



私の答えに、先生は「はぁ…」と重い息を漏らした。


先生にしてみれば、今の私はかなりウザいんだろう。



「言っただろ?見るだけだって。」


「……でも…」


「でもじゃない。」



< 195 / 388 >

この作品をシェア

pagetop