いじわる教師といじっぱり生徒
「邪魔だから離れてっ!」
「そんなこと言われてもなぁ。授業は生徒の近くに居ないとできないんだけど?」
授業って…
これのどこが授業なわけ――!?
「先生からまともな授業を受けた覚えなんて一度も無いんですけどっ!」
そう言って胸を押す力を強めると、先生はやれやれという風に数歩後ろへ下がった。
「普通の授業してくれないの?勉強わかんないんだけど。先生、一応家庭教師でしょ?」
容姿といい中身といい先生は全然先生らしくない。
頭はいいらしいけど、なにしろ高校3年生というのが納得いかない…。
「私とたいして歳変わらないクセにさ…」