いじわる教師といじっぱり生徒



「それくらい1人で行ってよね!」


「1人でってなぁ…学生が男1人でケーキ屋に並んでたら目立つだろ。」


「でもっ…」



先頭が見えない長蛇の列を眺めて、私はガックリ肩を落とした。


頼み事なんて聞くんじゃなかった。



並ぶことにはまだ耐えられるとして、私が怒っているのにはもう1つちゃんとした理由がある。



それは…


今日は、先生の授業がある日であるということ―。



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