いじわる教師といじっぱり生徒
今にも雨が降り出してきそうに濁った空。
そんな天気とは裏腹に、私の心は今、晴れ渡っている。
――ガチャンッ!
「先生!!!」
扉を開けると、先生はいつものように私の机に座っていた。
イスを回転させ、「どうだった?」と首をかしげる。
いつもなら“勝手に部屋入んないでよ”だの“まだ授業の時間じゃないでしょ”だの
何かしらつっこむところなんだけど…。
今日は、そんなこと言ってる場合じゃ無い。