いじわる教師といじっぱり生徒
「え??」
声が聞こえた方を振り向くと、なぜか不機嫌そうな先生が、壁に寄りかかってこっちを見ていた。
「あぁ、拓海!悪ぃ悪ぃ!」
「??なんで翔さんが謝るんですか?なんにも悪いこと…」
「あー、萌香ちゃんは何も気にしなくていいの!いいから早く上がらせてよ。」
「えぇ!?うち上がるんですか!?」
「もちろん。今日は遊びに来たんだからな。」
「そんな…私知らなかったから家散らかしまくっちゃったじゃん!」
先生と約束してたってことだよね?
私に言ってくれないなんてヒドい。
先生をチラッと睨むと、わざとらしく目を背けられた。