いじわる教師といじっぱり生徒
「ていうか、遊びにきたって言ってましたけど…うちなんかに遊びに来て何するつもりですか?
この家、本当になんにも無いですよ?」
私が言うと、
翔さんは「いや、実は…」と、何かを企んでるみたいにニッと笑った。
「実は俺、今日は寝るためにここに来たんだ。」
「……………はい?」
「いや~、家にいると、親が勉強勉強うるさいからなかなか休めなくてさ。
今日は拓海の家で勉強してくるって嘘ついてきたから。拓海も了承済みだ。な?拓海。」
翔さんの言葉に、先生は「あぁ。」とゆっくり頷いた。