いじわる教師といじっぱり生徒



「萌香。」


腕の力が徐々に強くなる。

最後には息が苦しくなるくらいに、私をぎゅっと抱きしめた。


「せんせ…」


「黙ってろ。」



そう言った先生の声がいつもよりも弱く聞こえたのは、きっと私の思い違いなんかじゃない。



静かに目を閉じて、私は先生の胸の中に体を預けた。










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