いじわる教師といじっぱり生徒



ふと、この前のことが頭をよぎった。


私…先生に抱きついちゃったんだよね。


なるべく思い出さないようにして、頭の中から記憶を消し去りたいとまで考えてたのに。


なんでこんなときに思い出しちゃうの…


こんな真冬に風をビュンビュン切って走っているというのに、体はどんどん熱くなる。



あれからあと、先生は何事も無かったかのように、今まで通り普通に私に接してきた。



だから、もしかしたら本当に夢だったのかも…?なんて考えたり。



でも、先生が抱き締め返してくれた腕の感覚がすごくリアルに残ってて。

だから、あぁ夢じゃなかったんだな…って。



< 305 / 388 >

この作品をシェア

pagetop