いじわる教師といじっぱり生徒



「ふーん。じゃ、さっさと行きたいからちゃんと着いてこいよ。」



意地悪な口調でそう言って、先生は足早に歩き出した。



当然追い付けない私。



先生の早歩きに、私が着いていけるわけがない。


分かってるくせに……先生のバカ。



「ま、待って!」



泣きそうなのをこらえて叫ぶと、先生はピタリと足を止めた。



それを確認して、私は既にだいぶ開いてしまった先生との距離を全力で走る。





< 309 / 388 >

この作品をシェア

pagetop