いじわる教師といじっぱり生徒



「………」


空を見上げていると、目の前で何かがキラリと光った。



「っ?」


目の焦点が合わなくて1、2歩後ろに下がると、何かが先生の手にさげられて、私の前で微かに揺れていた。



それでも辺りが暗くてよくわからなくて、目を細めてみる――



「…これ……!!」



それは、見覚えのあるネックレスだった。



確か前にお母さんのおつかいに行ったとき、ジュエリーショップに寄って。


私が欲しいって言った、クリスマス限定のネックレス……





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