いじわる教師といじっぱり生徒



「せ…んせ…っ?」

「黙ってて。」



先生の腕の中。

最初は強ばっていた私の体から、だんだん力が抜けていく。



その代わり、私を抱きしめる先生の腕の力はどんどん強くなる―。



先生、どうしたの?

やっぱり…この場所には、色んな思いが詰まってるんでしょ?



私だって、お父さんとの思い出の場所ならたくさんあるよ。


そこに行くたびにお父さんのこといっぱい思い出して、つらい…。



苦しいよ。


先生、私には先生の気持ちがよく分かるから。


苦しいよ―――…






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