いじわる教師といじっぱり生徒
先生の腕の力が緩むと、今度は私が先生にぎゅっと抱きついた。
「先生…っ」
「…ごめんな……俺の親父みたいに、みんなどっか行っちゃうような気がするんだ。だから…」
「大丈夫。私は死んだりしないよ…。」
目の奥がジワッと熱くなる。
先生、私のことを必要としてくれてるんだね。
あんなに強く抱きしめなくても、私はどこにも行かないよ…?
だから先生、先生もどこにも行かないでね。
さっきの先生と同じくらいの力で、私は先生を抱きしめた。