いじわる教師といじっぱり生徒
遠ざかっていく想い
年は明け、冬休みはあっという間に去っていった。
あっけない。
あと数ヶ月で高校2年生になるというのに、私はこんなんで良いのか…。
「ただいまー」
鍵をかけて家に上がる。
何気なくケータイを開くと、Eメール1件と表示されていた。
「お母さんだ。」
メールを開くと、そこにはたった二文の文字の羅列。
“拓海くんの忘れ物、届けてあげてくれる?食卓の上にあります”