いじわる教師といじっぱり生徒
お母さんは少々困った顔で私を見ている。
お母さんが勘違いしなければ…
そう思ったけど、やっぱりそれは間違いだ。
お母さんは悪くない。
罪のないお母さんにバカなんて言ってしまった自分に腹が立って、私は下を向いて自分の部屋に戻った。
バタンッ
「もうやだ…」
なにもかも、無くなっちゃえばいいのに。
床にひざを抱え込むようにして座る。
と、誰かが部屋のドアをノックした。