いじわる教師といじっぱり生徒



そう言って亮太を見ると、亮太は私とは目を合わさずに、じっと写真を見つめていた。



「りょ…「……ごめん、萌香。」


「えっ…?」



亮太は写真を置き、ゆっくり私を見た。



「悪いけど、俺は萌香の“良いお兄ちゃん”にはなれない。」


「…亮太?なに言ってるの?」


「良いお兄ちゃんになんて、なりたくない。」



亮太の真剣な視線に、背筋がゾクッとした。



「亮太っ…んんっ…!」




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