いじわる教師といじっぱり生徒



私は亮太の大きな手で、静かに押し倒された。



ねぇ…

「私みたいなわがままな妹じゃ嫌だった?本当は迷惑だったの…?」



目から溢れた涙が、重力に逆らえずに床に落ちた。



亮太は一瞬眉をしかめたあと、「参ったな…」とつぶやいた。


「え…?」


虚ろな目で亮太を見上げると、亮太は私から手を離した。



「お前鈍感すぎるから。」


「鈍感?」





< 375 / 388 >

この作品をシェア

pagetop