いじわる教師といじっぱり生徒




「好きだ。」


カチ、カチ、という時計の音が妙に響く。



わずか数センチ先にある亮太の目を見て、私は言葉を失っていた。



今……なんて?



「だからごめん。我慢できなかった。」



そう言って、亮太は私から離れた。


私は起き上がることもできずに、ただ呆然と天井を見上げる。


「……本気で気づいてなかった?」





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