いじわる教師といじっぱり生徒



「歩くの遅すぎじゃね?」


そう言うと、拓海は体の向きを変えて歩き出した。



「えっ?拓海の学校こっちじゃないでしょ?」



少し遅れて、私も拓海の隣に並ぶ。



「今日学校3限からだから。」


「えぇ!」


「でもいつもの時間に目が覚めた。習慣になってんだなぁ。」


ふぁ~、と大きなあくびをする拓海。



「で、せっかく起きたから萌香を学校に送ってく。」


「な!なんでそうなっ…」




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