続・破壊的衝動







薄いシーツで隠す身体に残る、赤い痕。

俺がお前を愛した証拠なのに、お前はそれを掻きむしって消そうとする。


傷付くお前を止めようと伸ばした手も、力いっぱい拒絶する。


軽蔑のこもった目で睨むお前は、俺を憎んでいるだろう。


もう戻れない。
戻れないんだ。



「嫌い嫌い嫌い嫌い!
あんたなんか大嫌い!!」


初めて言われたその言葉に、思った様なダメージはなかった。

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