続・破壊的衝動



チャイムが鳴った。


このチャイムまでに教室で座ってなきゃ遅刻になる。



「保健室に行きましょう。」

「俺、遅刻しちゃう。」

「先生が許すわ!」

「……強引。」


腕をからめられた。
先生は教室へ急ぐ生徒の波に逆らい、俺を保健室に連れ込んだ。


鍵を閉めて、カーテンを閉めた。




「これで、心置きなく話せるわよ?」



さぁ、話せ!
と言わんばかりの笑顔が怖い。

向かい合って座ると、白衣の隙間から先生の足が見えて艶かしい。
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