続・破壊的衝動



悲しいも、嬉しいも、
苦しいも、楽しいも、
嫌いも、好きも。



わかってる。
無くせない。
無くせなかったって。
わかってる。



「俺は、俺の為に泣いてほしかったから。」


「泣く?」


「センセを想ってとか、嫌だった。」



お前は知るのかな?
愛しのセンセに突き落とされるのかな?

もう、考えることさえ億劫。



冷たくなった指先で、白衣の隙間から見えていた足を撫でた。
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