続・破壊的衝動




廊下で蔑む笑い声が聞こえた。

汚い物を見るかの様な視線が見えた。



ぴちゃ、ぴちゃ。

水を滴らせながら歩く音。


野次馬なのか、集まった人を掻き分けて進む。


わかってた。
先に居るのは誰か、心の奥底で否定したかった事だけど、わかっていた。











「ッ止めろよ!!!!」










あいつが歩いてきた道は、水で濡れていた。
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