続・破壊的衝動




「嫌だ。」


抱き締める腕の力を強める。


「、痛い!」


このまま俺の腕に閉じ込めて、あいつのなんて忘れさせたい。


「ばらすよ?」


腕を緩めて、目が合うように肩に手を乗せて引き離す。


「センセが浮気してるって、皆に教えようか?」


今の俺はかなり悪どい顔をしてると思う。

でも、でもな、凄く苦しいんだ。


「だ……めぇ。」


虚ろになったお前の目が、とても悲しかった。


お前は、大切な友達の為にそんなにならないだろ?
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