続・破壊的衝動
片想的雪洞
好きで好きで、すがった。
だけど、あなたは私を見てはくれなかった。
知っていたよ。
あなたが見ていたあの子。
だから、最後の最後に悪あがき。
ふふ。
どうして噂が流れたんだろうねー。
噂が流れるの、早かったでしょ?
私、頑張ったんだ!
弱っていくあの子を見るのはとても楽しかった。
……それも、あなたが助けるまでだったけど。
見るのも苦しかった。
私には決してしてくれないと思えば思うほど、雪道から反れた雪洞の様に、雪の様なあなたを感じれる横道を探す。
――…諦めるのは悔しくて。
― END ―