続・破壊的衝動
「センセ?
不倫はいけないですよね?」
誰も居ない夕暮れの教室。
下校時刻ギリギリの今、俺の前にはあいつが驚いた顔をして突っ立っている。
開口一番がこれだもんな。
衝撃的だったかな?
「なっ、何を言っているんだ?
不倫なんか、」
「してないとでも?」
「あぁ!
そうだ!勿論さ!」
大人の嘘はどうしてこんなに見苦しいのだろう。
どうしてあいつはこんな奴を好きになったんだろう。
「……嘘つき。」
「え!?」