気まぐれ猫
これが、私。
いつものように暖かい寝床から体を起こす。
ウザったいぐらいの振動が私の枕元に騒音を起こすから。
ドアを開けてリビングに向かう。
そしたらいつものように父親が朝飯を食べてる。
「おはよう」
父が私を見てそう言いすぐにテレビに視線は戻った。
私も挨拶をすると棚にあるパンをテーブルに起き紅茶を入れる。
砂糖は大さじ3杯、多めがいい。甘党だから。
父はそれを見て一瞬だが顔が歪んだ。
多分この紅茶の糖分を想像したんだろう。
珈琲は苦くて飲めない。
あの後味も苦手。
苦手なモノは沢山ある。
そう例えば今ここにいる
父だってその1つだ。
あり得ないぐらいの神経質で、常に私の頭を刺激させる。
年々、文句が多くなって来たが最近リストラに合いますます酷い。
母はそんな父に耐えかねて半年前に家を出た。
母は今、自由を満喫している。
何と羨ましいんだろうっとそんな事ボンヤリ考えながらパンをかじる。
「砂糖溢れてないか、見ておけよ」
リビングを出て行く時にそう言い放った父に少しムッとし、嫌味な奴!と後ろ姿を睨み付けた。
先程かじったパンを勢いよく食べ、甘い紅茶を飲み干して支度を整え自転車に飛び乗った。
「やばっ、遅れちゃう」
あれこれと考えて今日は少しゆっくりし過ぎてしまったようだ。
家から学校まで自転車で片道15分。微妙な距離。
夏は信号待ちが熱くて堪らないし、何より排気ガスが気に入らない。
冬はタイツを履いてても寒いしローファーが冷えてきて爪先なんて悴んじゃう。
早く卒業したいと思うけど、社会人になれば色々面倒くさそう。
これが、私。
周りからは"気まぐれ猫"と呼ばれているそうです。
ウザったいぐらいの振動が私の枕元に騒音を起こすから。
ドアを開けてリビングに向かう。
そしたらいつものように父親が朝飯を食べてる。
「おはよう」
父が私を見てそう言いすぐにテレビに視線は戻った。
私も挨拶をすると棚にあるパンをテーブルに起き紅茶を入れる。
砂糖は大さじ3杯、多めがいい。甘党だから。
父はそれを見て一瞬だが顔が歪んだ。
多分この紅茶の糖分を想像したんだろう。
珈琲は苦くて飲めない。
あの後味も苦手。
苦手なモノは沢山ある。
そう例えば今ここにいる
父だってその1つだ。
あり得ないぐらいの神経質で、常に私の頭を刺激させる。
年々、文句が多くなって来たが最近リストラに合いますます酷い。
母はそんな父に耐えかねて半年前に家を出た。
母は今、自由を満喫している。
何と羨ましいんだろうっとそんな事ボンヤリ考えながらパンをかじる。
「砂糖溢れてないか、見ておけよ」
リビングを出て行く時にそう言い放った父に少しムッとし、嫌味な奴!と後ろ姿を睨み付けた。
先程かじったパンを勢いよく食べ、甘い紅茶を飲み干して支度を整え自転車に飛び乗った。
「やばっ、遅れちゃう」
あれこれと考えて今日は少しゆっくりし過ぎてしまったようだ。
家から学校まで自転車で片道15分。微妙な距離。
夏は信号待ちが熱くて堪らないし、何より排気ガスが気に入らない。
冬はタイツを履いてても寒いしローファーが冷えてきて爪先なんて悴んじゃう。
早く卒業したいと思うけど、社会人になれば色々面倒くさそう。
これが、私。
周りからは"気まぐれ猫"と呼ばれているそうです。