恋の教習所

~木田友紀の場合~

私と木田友紀。

中学の頃からの友達。

それも受験まっただ中の三年生から急接近。

存在は知っていた。

二人を今のような関係にまでした場所は、教室。

席替えでたまたま隣の席になった。

席が隣と言うことは、掃除だの給食だのと言った何かをやるときの班も同じになる。

そこからどんどん急接近。

高校は別。

大学は二人とも志望する学部が違ったからまた別。

ただ、実家から通っていたしちょこちょこだが会うことが出来ていた。


そして就職した今も・・・。


カランカランッ


「いらっしゃいませ。人数は・・・。」


私は車を止めてファミレスの中に入った。

ぐるっと見渡してみると、禁煙席に友紀が座っている。

近寄ってきた定員に席はあっちという風に目で友紀の方を見た。

わかってくれたのかそれ以上聞かれなかった。


「ごめんね!遅くなって!!」

先に着いていた友紀に謝ってから席に座る。

ケータイを触っていた友紀は目線をあげて

「いいよー。お疲れ、お疲れー!」

と私をねぎらってくれた。


まだ注文をしていないらしい。

待っていてくれたのだ。


さて、ここからが私たちの本領発揮!!


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