恋の教習所
みんな結構当ててもらえるのに、私には中々回って来ない。
谷川教官の学科をたくさん受けたけど、毎回そんな感じだった。

「でもさぁ、肝心な答えて欲しそうな所はいつもみちゃきだったよ?」

「・・・ほんとぉ~?」

「うん!見ててそんな感じがしてた。だからそろそろみちゃきが来るなって思ってた。」

正直ビックリした。

私は当たらなくて寂しいと思っていたのに、友紀から見るとそういう風に見えていたなんて。

でも・・・・・そう見えていたんなら嬉しいな。


懐かしい話をしていると

「お待たせしました~。」

料理が運ばれて来た。

それも二人同時に。

私たちの状態を見て、同時にしてくれたのか。
ここはそんな小さな気配りが出来るお店。
お値段もお財布に優しくて、ありがたかったりする。

デザートは後からにしてもらっているから、私たちの目の前にはあつあつのパスタと定食。

「わぁ~!食べよう!」

友紀はフォークを手に取る。

私も箸を手にする。

手を合わせてから料理に手をつけた。


手を動かしながらさらに会話は弾んでいく。

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