恋の教習所
友紀の続きの言葉が気になる。

奥田君と何かあったのかな?

「病院に一緒に入社した事務の人がね、22歳の同い年なんだけど。」

「うん。」

この流れはもしかして・・・・・。

「まさか告られたとか?!」

私は続きを待たずに言ってしまった。

友紀は学生の頃からよくモテていたから、その可能性がないとはいえないんだ。


「いや、ちょっといくらなんでも早くない?」

慌てて私の言葉を訂正する友紀。

そうか、そう言えばまだ入社したばかりの4月。

それはさすがに早すぎるか。

なら・・・。

「そうか、ちょっと早いね。だったら連絡先を聞かれたとか?」

これなら可能性高くなりそう。

「聞かれた。聞かれたよ。」

「やっぱり~。友紀モテるもん。で?で?」

もう私のチキン南蛮は置き去り。
机から乗り出すようにしてしまう。

「一応同期入社みんな番号交換してたんだ。そしたらその日の夜に電話がかかってきた。」

「行動早っ!!」

でも気になる子がいたらそうなっちゃうのかな?

そう言えば私たち同期入社3人は連絡先交換とかしてないな。

「それで?それで?」

友紀が中々続きを言わないので私は先へをせかしてしまう。
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