恋の教習所
コール音が微かに私にも聞こえてくる。

1回、2回、3回・・・・・出るかな、出るかな。


少しして

『もしもし~!』


出たっ!!


電話の奥から声が聞こえてきた。

「あ、もしもし?お疲れ様。」

吉川君に電話を通して話しかける友紀。

『お疲れ~。何、何そっちから電話来るとか初めてじゃん?』

「初めても何も私たち電話で話すのこれで2回目じゃん。」

『だっけ?あ、この前オレがかけたやつね。』

声だけで判断してしまって申し訳ないが・・・・・結構ノリがいい人?

「そうだよ。でさ、そのこの前の話で聞きたい事あって。」

『うんうん。何?』

「もう他の人に連絡したのかなと思って。」

友紀が本題に入っていく。



吉川君の答えは・・・・・・・・・。

『事務にはかる~く伝えてみた。』

伝えてるんだ。

友紀はなんて言うんだろう。


「そうなんだー。みんななんて言ってた?」

そうだよね、それが肝心。

『みんな事務は大丈夫だけど、看護は大丈夫か?って気にしてた。』

「ありがとー。」

事務員はみんな大丈夫なんだ。


あとは・・・・・。


『看護の方聞いてみた?どうなりそう?』

そう来るよね。


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