恋の教習所
すぐに心配をしてくれる。
そんな時ちょっと友紀がお姉さんに見える。

「ほら、またいい人って言った!」

あ・・・。

「違うよ、違う。これは本当にそう思ったんだよ。いつも心配してくれていい人だなって。」

つい口から出ちゃうのかな?
気をつけないといけない。
でも、友紀に対しては本当にそう思う。

「わかってるって!」

そう言って友紀が笑うと、つられて私も笑ってしまう。

やっぱり一緒にいると楽しいな。

目の前に美味しいデザート。
それだけでも楽しくなりそうなもの。
それ以上に楽しくさせてくれる友達がいる。

仕事し出して、環境が学生時代と変わったけどこんな時間、もっと大切にしていきたい。


「吉川君、ああやって気をつかってくれているし何人かにでも聞いてみようかな。」

友紀はそう言った。

「みんながどう思ってるか、だね。もし集まる事になっても奥田君分かってくれるよ。」

私は友紀の決断した事を否定は出来ない。
奥田君も仕事をしているからきっと分かってくれるんじゃなかな。

分かってくれたらいいな。

「奥田君にもさりげなく言ってみようかな。」

「分かってくれたらいいね!」

「うん!」

新しく仕事を始めて、色々情報交換とかもしたいだろうし。
うまくいくといいなと思う。


村田さんと私。
笠井君と私のように。
村田さんと笠井君もたまにだけど話をしているみたいだし。

同じ時に入った同期だから同じ時間を体験していく。
大切な仲間。

「今日話聞いてくれてありがとね!吉川君との電話もいてくれてありがと。私1人じゃかけにくかったし。」

「いいよー。私もいつも友紀に助けられてるし。」

友紀と私。
職種は違えど、今年の入社。
私たちの道はこの先まだまだ長いけど。
私たちの道には色んな人が現れてくるけど。


お互いに助け合いながら進んで行けたらいいな。


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