恋の教習所
私と奥田君。
中学生の頃からお互い名字で呼び合っている。
今でも変わらず。
なんだかもうそっちの方がしっくり来ると言うか、慣れていると言うか。
でも・・・・・ちょっと・・・・・・・。
ちょっとだけ小さなこだわりがある。
友達とかでも付き合っていたらお互い名前で呼んでいるカップルがいる。
私も誰かと付き合ったらそうなるんだろうなぁ、なんて思った事もあった。
なんとなくそれが“恋人同士”みたいなイメージもあった。
・・・・・そんな小さなこだわり。
『それにしても、もうお互い社会人なんだよなー。』
電話の向こうで奥田君が言う。
「そうだよね。この前までは私がまだ学生だったんだけど。」
『二十歳は超えているから社会人ではあったんだけどね。』
「確かにー。でも、私はまだお小遣いだったし社会人ってイメージはなかったなぁ。」
お小遣いで思い出した。
私は奥田君に言いたい事があったんだ。
・・・何個かあるんだけどね。
「そうだ!私ね、今まで奥田君がいっぱいおごってくれてたから、初給料入ったらデート代私が出そうと思って!私がおごってあげるからね!」
そう、何個かあるうちの一つがこれ。
今まで助けてくれてたからね。
『マジで?!』
電話の向こう。
奥田君のテンションが上がった様な気がした。
「マジでー。楽しみにしててよ!」
『うわっ!楽しみー!』
なんだかそんなに盛り上がられるとちょっと恥ずかしかったりする。
『あ、そうそう。あのさ・・・。』
なんだろう?
ちょっと気持ちが落ち着いたのか、話し方が落ち着いた奥田君。
「何ー?」
『大学卒業したし言おうと思ってたんだけど。中々言うタイミング見つからなくて・・・。』
「何?何?」
そんな途中で止められたら私気になるし。
そんな奥田君の口から出た言葉は―――――――――――――
中学生の頃からお互い名字で呼び合っている。
今でも変わらず。
なんだかもうそっちの方がしっくり来ると言うか、慣れていると言うか。
でも・・・・・ちょっと・・・・・・・。
ちょっとだけ小さなこだわりがある。
友達とかでも付き合っていたらお互い名前で呼んでいるカップルがいる。
私も誰かと付き合ったらそうなるんだろうなぁ、なんて思った事もあった。
なんとなくそれが“恋人同士”みたいなイメージもあった。
・・・・・そんな小さなこだわり。
『それにしても、もうお互い社会人なんだよなー。』
電話の向こうで奥田君が言う。
「そうだよね。この前までは私がまだ学生だったんだけど。」
『二十歳は超えているから社会人ではあったんだけどね。』
「確かにー。でも、私はまだお小遣いだったし社会人ってイメージはなかったなぁ。」
お小遣いで思い出した。
私は奥田君に言いたい事があったんだ。
・・・何個かあるんだけどね。
「そうだ!私ね、今まで奥田君がいっぱいおごってくれてたから、初給料入ったらデート代私が出そうと思って!私がおごってあげるからね!」
そう、何個かあるうちの一つがこれ。
今まで助けてくれてたからね。
『マジで?!』
電話の向こう。
奥田君のテンションが上がった様な気がした。
「マジでー。楽しみにしててよ!」
『うわっ!楽しみー!』
なんだかそんなに盛り上がられるとちょっと恥ずかしかったりする。
『あ、そうそう。あのさ・・・。』
なんだろう?
ちょっと気持ちが落ち着いたのか、話し方が落ち着いた奥田君。
「何ー?」
『大学卒業したし言おうと思ってたんだけど。中々言うタイミング見つからなくて・・・。』
「何?何?」
そんな途中で止められたら私気になるし。
そんな奥田君の口から出た言葉は―――――――――――――