恋の教習所

ピピピッ　ピピピッ


小刻みに鳴る電子音。


チュン　チュン


窓の外からは鳥の鳴き声。



遠くから、遠くから聞こえてくる――――――――――――――




ピピピッ！　ピピピッ！！


どんどんと大きくなる音。


「ん～～～～・・・・・。」

私は眠たい目をこすりながら、音がする方へと手を伸ばす。

枕元にある目覚まし時計。


てっぺんのボタンを押さえれば、その音は止まった。


もちろんこれが鳴るという事は、朝。


チャラララ～～

続いて私のケータイがお気に入りの曲を鳴らしてくれる。


これも設定をしている目覚ましアラーム。


私は昨日、あのまま寝てしまったんだ。

勉強もせずに。


アラームを止めようとケータイを開く。


・・・・・来てない、よね。


ケータイを開いたら、来ていたのはブログの更新通知とお気に入りのショップのインフォメーション。


やっぱり谷川教官からは来ていない。


ケータイの話をしたからって、そう簡単に来るわけじゃないんだ。


少し、寂しかった。


でも朝からそうも言っていられないから、仕事へ行く準備を始める。



・・・・・・・ちょっとだけ、期待していたんだけどなー。