恋の教習所
「わーい!じゃあ、送りますねー!」

私は嬉しかったから、両手を挙げて喜んだ。

まるでバンザイの格好。


「きみはやっぱりその方がいいよ。早く緊張とけるといいね。今日も頑張って!」

谷川教官はそう言って校舎へと歩き始めた。

「ありがとうございます!」

今なら一緒に行けると思った私。

慌てて荷物を持ち上げて、車の鍵をかける。


タタタタッ!!


そのまま走って谷川教官の所へ。


「朝から元気だなー。」

「そんなことないですけど、中に入ったら大人しくなっちゃうんで今ここだけです。」

「中でもそうしていればいいのに。」

「まだ無理ですよー。」

なんて話をしながら一緒に校舎へ入った。


まさか一緒に入れるなんて思わなかったから。


ちょっと・・・結婚してて、家から一緒に来たみたい?

なんて1人思いながら谷川教官の横を歩いた。


いつかそうなったらいいなって思いながら。


「今日も学科入るんでしょ?」

きっと入るようになると思う。

「たぶん聞かせてもらうと思います。」

「だよね。また頑張って来てる成果見せてもらうよ。」

そんな事を言われると・・・。
昨日の夜寝てしまった事を少し後悔してしまう。

でも、せっかく谷川教官と話が出来て、会話が続いているから

「はい!頑張ります!」

と返事を返す。


本当に頑張らないと!!
< 83 / 111 >

この作品をシェア

pagetop